久々に真面目なコラム(^^
こちらも、建築ではないがようやく完成した
造成現場。こちらの現場はかなり苦労したぁ・・・。
写真でもおおよそは分かると思うのだが
高低差が20mある崖地。
建築士の仕事とは無縁と思われるかも知れないが
開発や宅造と呼ばれる許可にも建築士の免許が必要なのだ。
実際に建築の設計事務所で開発までやっている事務所は
あまりないが。宅地造成もやると、本当の意味で一からの土地で
全てを完成させるところまでみることになる。
なかなか、専門の方でないと分かってもらえないが、
いつもこういった造成工事で法律に疑問を感じる!!!
この種の土木の仕事は大きく2分され、
一つは最終的に建築を建てる目的での造成土木工事と
もう一つは、道路や橋、ダムを作ったりするための造成土木工事
今回は当然前述の方に当たるわけだが、その場合、都市計画法という
法律が規模によりかかることになる。そうなると細かく崖面の処理や
擁壁の基準等を満たさなければならなくなる。
これにより擁壁の場合、基本的に高さ5mまでしかつくれない。
そうなると今回のような高低差20mもあると本当に大変だ。
よく道路脇の崖で20mくらいでも擁壁やコンクリートの網目状の崖面を
見たことはないだろうか?
あのような擁壁を建築の造成の場合に作ることができないのだ。
例えば20mの崖面を全て擁壁やコンクリートで保護されたものと
5mごとに段々畑のように切り崩され設置された擁壁
素人目に見ても20m丸丸覆われた擁壁の方が安全に見えるのでは!
確かに地質や雨水の水みち なども考慮しその都度適切な擁壁が
必要だが、それさえも選択できない都市計画法はどうかと思う!!
現場に即した法律に改定されることを切に願う!!!